私の扉

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仕事も家庭も自分の歩幅で焦らず、ゆっくりでも、確実に一歩一歩あゆみたい…。
人生のいくつかのターニングポイントも自分らしく扉を開けていく。
そんな素敵なウーマンスタイルの会員さんをご紹介します。

File 003プログラマー 山田紀子さん

《プロフィール》
1971年七尾市生まれ。金沢市で夫、娘、息子と5人暮らし。金沢市の短大卒業後、ソフトウェア会社に就職。'05年に「ゆのそふと」を立ち上げ、フリー プログラマーとして独立。企業システムのプログラミング業務をこなしながら、中学生の娘さんと双子の男児の子育てに励む日々。双子・多胎児サークル「風っ子KIDS」にも参加し、ホームページをボランティアで作成している。

また実家のご両親が近年、能登島で民宿「スニーカーの宿」を開業、お兄さんは漫画家と、それぞれに個性豊か。

山田紀子さん
ある1日の過ごし方私のお気に入り

インタビュー

「好き」だから飽きない。もっと先に行きたくなる。

朝、パソコンの電源を入れることから、山田さんの仕事は始まります。これから子どもたちを保育園に迎えに行くまで、リビングが仕事部屋。パソコンに向かい、プログラム言語を駆使しながら、仕様書どおりのソフトを作り上げる作業に長時間没頭します。

じっとパソコンを見つめている単調な作業に見えますが、彼女の頭の中には論理的思考が駆けめぐっています。「本来、飽き性なんですが、プログラミングの仕事はそれぞれ違うので何年やっても飽きないんです。そこが好きな理由かな」。日々進歩するシステム業界にあって、まるで変化の波を楽しんでいるようです。

パソコンには学生時代から興味があり、それに関わる仕事をしたいと思っていた山田さん。念願かなって入社したソフトウエア会社では、会計系のプログラムに必要なCOBOL言語を習得しました。

リビングのパソコン周りがお仕事スペース。ここに座るとすぐに集中できる。


「短大では国語国文科を専攻。同期には学校でCOBOLを勉強してきた人たちもいたので不安でした。でも経験より好きという気持ちが勝る人のほうが、最終的には強いですね」。水を得た魚のように知識を吸収した彼女は、3年後さらなるレベルアップを目指して転職することになりました。

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「残業のない会社」探しが在宅ワークのきっかけに

必須モットーは「納期厳守!」。自己理由で遅れそうになる場合は徹夜でカバーすることも。

契約社員となって3年目の'03年には双子の男児を出産。目の回るような育児に追われていた山田さんにとって、時間の融通の利く在宅ワークは、ほんとうに快適な「働き方」でした。

在宅仕事に目覚めてしまった彼女は、'05年にとうとう独立。自宅でプログラミング業務を請け負う「ゆのそふと」を開業しました(※「ゆの」とは、女性を守ってくれるというローマ神話の女神)。

とはいえ、独立したばかりの頃は仕事がなかったため、「いしかわSOHOプラザ」の人材バンクに登録。そこからまた縁が広がり、受注を請けるようになっていきました。最初は契約のやり方がわからず、請負金額は決まってしまっているのに、追加案件が続き、いつまでも終わらないという仕事をしてしまったことも。それ以来、契約時に納期や費用、追加が出た場合の対処法などをしっかり確認しておくようにしたそうです。

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フリープログラマーとしていよいよスタート!

「自分はフリーに向いている」と山田さんは言います。「パソコンにずっと向き合っているという点では、勤務していた頃と同じ。わからないことは発注元の担当者に聞けるし、不便はないですね」。

寂しくなったり行き詰まった時は、友人を誘ってのランチで気分転換。1人でいることが嫌いではないし、なにより時間を好きなように使えるのが魅力だそう。「ただ、子どもたちが帰ってくると、頭も空間も<仕事モード>から一気に<子育てモード> に切り替えないといけないんです。もしかしたら、その切り替えも、精神衛生上いいのかもしれませんね」と笑う山田さんです。

そんな彼女の大きな支えとなっているのがご主人。料理自慢で、毎朝の朝食、お弁当、土日の夕食まで作ってくれるそう。そして、男の子2人のお風呂もご主人担当です。「ほんとうに感謝してます。主人は我が家の"宝"です」。山田さんのゆったりとマイペース、おおらかな雰囲気の秘密はどうやら、この素晴らしいサポーターの存在にあるようですね。

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仕事、ウーマンスタイル、様々な形で社会とつながりたい

少し先の夢として山田さんが思い描くのは、主婦の在宅プログラマーたちを集め、チームで仕事をやってみたいということ。「ソフトウエア業界は残業が多いので、続けたいのに続けられなくなってしまったママプログラマーはきっと大勢いると思うんです。そんな人たちとのいい出会いがあれば、子育てが一段落ついた頃、一緒にお仕事できたらいいなと」。

子育て真っ最中の今は、このウーマンスタイルを通じて、いろんな社会参加をしてみたいとも語る山田さん。「モニターやセミナーなどを通じて、ふだん知り合えないような人の話が聞けたり、知識が学べたり、時には自分の思いやアイディアを活かせたり・・・そんなところってほかにないじゃないですか。仕事以外で社会とつながる場としてウーマンスタイルを活用していくとともに、これからも応援していきたいですね」。

プログラマーとして16年、独立して5年目となる山田さん。自分の仕事にしっかりとした根を育ててきた人が持つ、「静かな自信」が心地よく伝わってくる方でした。

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ある1日の過ごし方

06:00
起床、朝食
07:15
子どもを保育園へ送迎
帰りに買い物
08:00
お仕事開始
12:00〜
昼食
17:00
子どもの習い事送迎
待ち時間にお仕事
18:00
夕食準備
19:00
夕食
20:00
お風呂などリラックスタイム
たまにスポーツクラブへ
23:00
就寝

わたしのお気に入り

お料理上手なご主人

「料理の腕には自信あり」のご主人。「好きな献立を食べたいから」とお弁当も手作りしてくれるように。材料から吟味した食事はお味も抜群!休日は子どものお昼ごはんもさっと作ってくれる。

スポーツクラブ

子どもを寝かせた後、週2回のペースで近所のスポーツクラブへ。日中、座りっぱなしの作業が続くため、心身のリフレッシュになる。

子どもたち

日々、元気パワーをくれるお子さんたち。双子の男の子たちは今年から小学生。苦労を分かち合う双子・多胎児サークルの仲間も大切な存在だ。


(文・写真 塩田陽子