私の扉

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仕事も家庭も自分の歩幅で焦らず、ゆっくりでも、確実に一歩一歩あゆみたい…。
人生のいくつかのターニングポイントも自分らしく扉を開けていく。
そんな素敵なウーマンスタイルの会員さんをご紹介します。

File 004ネイリスト 孫崎久美子さん

《プロフィール》
1980年小松市生まれ。小松市で夫、2児、実母と5人暮らし。小松市のネイルスクールで勉強後、「NPO法人日本ネイリスト協会」の1級を取得。2008年に開業したご主人の美容室「NASEBA」2階でネイルサロンを始める。

ネイルの技術を活かした3Dアートも手がけ、メイク小物のクセサリーやピンバッチ、携帯やミラーなどのデコレーションも得意としている。

孫崎久美子さん
ある1日の過ごし方私のお気に入り

インタビュー

前へ、前へ 見えない到達点を追い続ける。

やわらかな表情と優しい声。初対面の人でも一気に魅了してしまう、女性としての華をまとった人。そんな印象を抱かせるのが孫崎さんです。

ネイルサロンを切り盛りしながら、婚礼などでの出張ネイル、イベントでのネイル体験セミナーと、彼女の毎日は驚くほど精力的。聞けば、ここにいたるまでの軌跡もやはり変化の波の連続でした。

18歳から美容師見習い、製造業でのライン管理業務を経て、産婦人科医院での医療事務に従事。その間に結婚と2児の出産。出産休暇中にはネイルの勉強と資格習得と、彼女の歩みは片時も止まっていません。「先が見える仕事には興味がなくなってしまうんです。到達点が見えない仕事がしたくて」。

女性の指先を美しく彩るネイル。カラーからジェル、3Dとそのバリエーションも幅広い。

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「自分はどんな仕事をしたいのか」はっきり見えた。

小松市の美容室「NASEBA」2階に念願のネイルサロンをオープン。

そのことに気付いたのは、リモコン基盤の製造業に携わっていた頃でした。「ラインを担当していて、すぐに20工程を覚えてしまい、最終的には30人前後の男女の管理を任されていました」。給料には満足していたし、やりがいもある。でも・・・仕事内容に広がりがなく、この先ずっとやっても毎日同じ日々が続くだけ・・・と孫崎さんには思えました。

「頭に浮かんだのは、以前にやっていた美容の仕事。やってもやっても完成形が見えない、永遠にのびしろがある、いずれは、あの世界で働こう!と心に決めたんです」。

1年余りで製造会社をきっぱりと退職した彼女は、すぐに医療事務の資格を取得。病院で勤務しながら、目標を"ネイリスト"に定めました。「ネイルはまだ新しくチャンスが多い業界。エステよりも価格が安く、仕上がった作品をその場で体感していただけますし、これからは美容院感覚で気軽に利用されるようになる、と思ったからです」。

当時、まだ生まれたばかりの赤ちゃんを抱えていましたが、寝かしつけた後、連日夜中に猛勉強。難関のJNEネイリスト検定1級に、見事1発合格を成し遂げたのです。

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ありきたりでは物足りない「3Dアート」で自分らしいネイルを実現

資格取得後、ネイルサロンで腕を磨いた孫崎さんは、「経験の長いネイリストに負けない技術を身につけたい」とさらに勉強。今最も力を入れているのが、3Dアートです。

3Dアートとは、アクリルパウダーとアクリルリキッドを使い、立体的なデザインを仕上げていく技術。まさに職人技といえる緻密な作業で、ネイルやアクセサリーを作り上げます。自由度の多い材料なので、希望のモチーフやデザインそのままのアクセ作りも可能。

「絵本作家さんの依頼で絵本キャラクターのカフスボタンを作った時も、とっても喜んでいただいたんですよ」と孫崎さん。奥深い3Dアートの世界は、研究熱心な彼女にぴったりのフィールドのようです。

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サロンはもてなしの空間。対話から的確なニーズを引き出したい。

施術中は1対1でお客様と接する濃密な時間。「楽しく癒されるひとときを過ごしていただきたいです。」

「モノ作りも好きですが、人とのコミュニケーションも大好きなんです」。孫崎さんとってのネイルサロンは、単なる施術室というだけでなく、お客様をもてなす場。どういうデザインにしてほしいのか、対話を重ねてじっくりと聞き出します。

「ほとんどのお客様は話しているうちにイメージが固まってきて、最終的に『で、どうしたらいい?』と、私にゆだねられます。その時に的確な提案ができ、お客様の満足の笑顔が返ってきた瞬間がうれしいですね」。

ネイルの場合、施術時間は約2時間半。その間、ゆったりとリラックスしていってほしい、と孫崎さん。話すことが大好きな彼女が、ひたすら聞き上手に徹する時間でもあります。

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がんばる力は自分への問いかけから生まれる。

悩んだ時、壁にぶち当たった時、「人に相談することはない」という孫崎さん。「誰かに言われて動けば、失敗した時、その人のせいにしてしまう。それが自分の答えじゃないから。結局、答えは自分の中にしかないと思うんです」。

仕事から帰った後は、必ずその日1日を振り返り、嫌なことがあれば、必ずプラスの考え方にしてからリセット。マイナス思考を翌日まで持ち越さないのが彼女の流儀です。「今はまだ発展途上。いつも将来、どんな人間になっていたいのかを考えています。でも、身近に応援してくれる人、励ましあう友人も大勢いますし、目標とする素敵な人もいる。そんな自分は幸せだなと思います」。

現在の孫崎さんの目標は「ネイルアート専門のスクールを作ること」、「がんばっている人たちを応援できる存在になること」。あくまでも前向きに、ひたむきに努力し続ける彼女の生き方は「がんばることは、かっこいい」のお手本のように思えました。

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わたしのお気に入り

3Dアート

色も形も自由自在に作れるため、プレゼントにも最適。こんなネーム入りのアクセサリーの注文も多いそう。

デコケータイ

細かい作業は大得意の孫崎さんなら、ビーズづくしのデコケータイのオーダーもOK。持ってたら思わず自慢しちゃいそうです。

ネイルイメージ

カラーもアレンジもさまざまなネイル。写真集や雑誌から、時代の空気やインスピレーションを取り入れることも大事な勉強。


(文・写真 塩田陽子